エキシビション部門
アーティスト名
寺本 愛
Ai Teramoto
coastline
昨年から今年の春にかけて鹿児島の離島に住まいを移していた寺本は、島での生活が始まった当初から自身の身体の皮膚感覚の変化を感じるとともに、島と海とを隔てる島の海岸線について考えるようになります。
「身体の輪郭としての皮膚の実感と、波のはたらきによって常に揺れている島の海岸線について知ることで、描く人物を形づくる線そのものを捉え直すきっかけになった」と寺本が語るように、画面上の身体と背景(空間)を区切る線は、その人物の輪郭でもあり、同時にその人物を取り囲む空間の輪郭ともいえるのかもしれません。
展示会場
大宜味村立旧塩屋小学校
寺本 愛
PROFILE
1990年東京生まれ。ドローイングを中心としつつ、イラストレーションや漫画等も手がけ、様々な地域・服飾文化に暮らす人々に自身の記憶や体験、フィクションを重ね合わせて描くことで、わたしたちの生活に通底する普遍性の表出を試みている。近年の主な展示は2018年「やんばるアートフェスティバル」(沖縄)、2019年「島々をなぞる」faro kagurazaka(東京/個展)、2019年「5月」以外スタジオとそれ以外(東京/グループ展)など。